老後資金あなたはいくら必要か? ・60歳からの究極のお金の使い方

1970年は310人、90年は3298人、昨年は8万450人。さて、これは何の人数でしょうか。

実はこれ、日本に住む100歳以上の人数です。50年前は300人ほどだったのに、今では8万人超ですから、日本人が長生きになった証明でもあります。私たちも「100歳まで生きるかもしれない」という覚悟を持って暮らさなくてはいけないのです。

長寿で不安になるのが生活費。今は国民年金だけ受給する人は、満額でも月額6万5000円ほど。平均は約5万5000円です。厚生年金を受給する人は、男性で月額約16万円、女性で約10万円です。金額を見ると「年金だけでは暮らせない」ことが現実的に感じられますね。

今までは、老後は年金でなんとか暮らしていけると考えていた人も、現状の生活費と見比べると、いかに甘い考えかが分かるはずです。老後資金の準備は必須事項なのです。

では、いくら準備すると老後は安心して暮らせるのでしょう。以前、老後2000万円問題が話題になったので、2000万円と思い込んでいる人もいますが、実はそうではありません。

必要な老後資金は人により異なります。1000万円でもよい人がいれば、5000万円、6000万円でも足りない人もいます。暮らし方により必要額が異なるのです。

では、自分はいくら必要か? 大ざっぱですが、計算してみましょう

●老後の1カ月の生活費-年金受給額=1カ月に不足する金額(マイナスの場合は不足なし)

●1カ月の不足額×12カ月×予想期間(95歳までの30年間など)=老後の生活資金

さらに、生活費以外の医療介護費、リフォーム代や旅行などの娯楽費として、夫婦なら30年で1000万円をメドにしたいもの。単身なら500万~800万円ぐらいでしょう。

この金額に、老後の生活資金を加えた合計額が、準備すべき老後資金となります。

これを作るために、生活費を減らしてお金を貯めたり、効率よく増やすことを考えなくてはいけません。60歳を過ぎてからでは遅いという人もいますが、まだまだできることはあります。

すでに貯蓄を切り崩して生活費に充てている人は、補填額をできるだけ少なくする、収入は減ったがまだ稼いでいるという人は、その中からわずかでも貯蓄に回す。そうすることで、老後資金の延命が図れます。今できることをしっかりとする。それが今も、老後も大切です。