天才投資家ジム・ロジャーズが日本人に警告「年金はあてにするな。早く海外へ逃げろ」=花輪陽子

日本では老後資金2000万円不足問題が連日メディアで賑わっています。しかし、天才投資家のジム・ロジャーズは「年金をあてにしている人は甘い」と警告します。(『花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編』花輪陽子)

プロフィール:花輪陽子(はなわ ようこ)
外資系投資銀行を経てFPに。2015年からシンガポールに移住。ジム・ロジャーズ著『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』(講談社+α新書)をインタビュー監修。『シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社+α新書)『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。「ホンマでっか!?TV」「有吉ゼミ」などテレビ出演や講演経験も多数。

もはや日本だけにこだわるのはリスク?貯金も年金も目減りする

天才投資家へのインタビュー

2019年3月に冒険投資家として日本でも著名なジム・ロジャーズ氏のシンガポールの自宅に伺ってインタビューを行い、ジム・ロジャーズ著『日本への警告』(講談社+α新書)の監修をさせていただきました。

生まれ故郷のアメリカから脱出し、東南アジアという新天地で子どもの教育や理想的なライフスタイルなど人生で成功を手に入れたジム・ロジャーズ氏との出逢いは、私の人生を大きく変えるきっかけとなりました。

「年金をあてにしている人は甘い!」

日本では老後資金2000万円不足問題が連日メディアで賑わっています。しかし、ジム・ロジャーズは「年金をあてにしている人は甘い」と言います。

日本で貯めてきた貯金と政府からの年金を老後資金のあてにしている人は、甘いと言わざるを得ない。

日本政府が今後も紙幣を刷り続けるのであれば、日本円の価値は相対的に落ちるからだ。年金も、額面として受給できたとしても、その価値は保証されたものではない。

日本人は、財政破綻した旧ソ連による年金が、急速なインフレに伴いほとんどの価値を失ったことを思い出すべきだろう。

出典:『日本への警告』(著:ジム・ロジャーズ/刊:講談社+α新書)

日本が財政赤字の問題と少子化対策を長年放置していたツケは大きいと言うのです。

年金はマクロスライド形式でその時の経済状況に応じて支給額の調整がある上に、その時の日本円の価値がわからないので、それをあてにし過ぎるのは危険だと言うのです。

また、「歴史から学ぶべき」というメッセージを繰り返していました。

かつて、イギリスの通貨一ポンドあたりが五米ドルという時代があったことを思い出すといい。今は一ポンドあたり一・三米ドルだ。こうしたことが、歴史を通じて実際に起きていることを日本人は認識しておくべきだろう。

出典:『日本への警告』(著:ジム・ロジャーズ/刊:講談社+α新書)

つまり、1ドル200円という時代に逆戻りすることもあり得るということです。いつまでも円だけにしがみ付いているのはリスクがあるのです。

「早急に資金を国外に移すべき」

また、「50代の日本人は国外投資に目を向けよ」と言います。50代は子どもの教育費にもひと段落ついて、本格的にリタイアのことを考える世代だからです。

日本人にとって、日本国外に投資をすることはきわめて重要だ。

日本国内にほとんどの資金を保有している日本人は、早急に資金を海外に移すことを考えたほうがいいだろう。

出典:『日本への警告』(著:ジム・ロジャーズ/刊:講談社+α新書)

ロジャーズ氏に日本のXデーについても尋ねましたが、その日はいつ起きるかわからないが、起きるときは急速に起きるということです。

日頃から危機に備えるとともに、海外移住も検討すべきと言います。

もし日本で自宅を購入しているのであれば、売却をして海外に移住するか、資金を移すことを私は勧めたい。

しかし、昔の考え方で凝り固まった日本人には難しいかもしれない。

日本の一般の人々が危機を感じるには、まだしばらく時間がかかるだろうから、私の意見が極端に思える日本人もいるはずだ。

出典:『日本への警告』(著:ジム・ロジャーズ/刊:講談社+α新書)

「早いうちに海外に身を置く経験をすべき」

ロジャーズ氏は続けます。

そうであれば、まずは日本で今の仕事を続けながら、他の国を訪れてみることから始めてはどうだろうか。たとえば日系人の多いブラジルのような国に。

現段階では、日本円はブラジルレアルに比較して高いから、日本人はブラジルで豊かに過ごすことができる。

これが20年後になると、そうはいかない。すでに記したとおり、日本円の価値は今後下落するうえ、老齢化により身動きがとれなくなっていくからだ。

別にブラジルでなくとも構わないが、日本にとどまっている人々は、できるだけ早いうちに海外に身を置くことを経験しておいたほうがいい

出典:『日本への警告』(著:ジム・ロジャーズ/刊:講談社+α新書)

私も4年以上シンガポールに住んでいます。

もちろん、日本にいる友人、仕事関係者、世界一美味しい食事、温泉など日本の素晴らしい生活習慣を捨てて海外に出るのは、大きな葛藤がありました。

ですが、世界は広く、反対に日本よりも優れている点も他の国にはあるものです。例えば、子どもの教育、住宅事情、ビジネス環境、金融サービスなど。これらは今住んでいるシンガポールの方が快適だと言えます。

日本だけにこだわるほうがリスク

海外に移住すると言っても出張ベースで四半期に1度、日本に戻って食事や文化を楽しむこともできます。

ビジネスで失敗をしたとしても、帰ってくることもできます。失敗をしたとしても失うものはお金くらいでしょう。その分、経験値も高まるはずです。

他の日本人が内向きになっているからこそ、外に出る日本人にはチャンスを掴む可能性が高まります

シンガポールのインターナショナルスクールから欧米の有名私立大学に進学をした日本人の知人のご子息を何人も知っています。

シンガポールに住む欧米人や中華系の多くは資産を複数の通貨に分散し、金融機関も複数の国を利用し、数カ国の社会保障制度に加入している人も多いです。

そうすることによって1つの通貨や国からリスクヘッジをすることができるからです。

PT(終身旅行者)という考え方

A国で働いて、B国で子どもの教育を受けさせて、C国で老後を過ごす予定と、目的別に国を選ぶPT(終身旅行者)の考え方は欧米では一般的にあります。

何らかの理由で海外移住が難しいという場合も、海外投資に関しては、日本のネット証券でも容易に行うことができます。

日本株よりも一般に配当利回りが高い米国株シンガポールの株に投資をするのも面白いでしょう。海外のオンライン証券なども日本にいながら口座開設ができるところもあります。

私のメルマガでは海外投資をしたい、いつか海外移住をしてみたいといった日本人をサポートしていきます。

日本語での海外の情報は限られていますので、疑問点や分からないことはQ&Aでも回答をしていきます。まだ日本円が強い間に勉強を始めて、危機はチャンスと捉えて、次の機会を掴めるようにサポートしていきます。

海外での資産運用とビジネスを実践中の私と一緒に、一歩踏み出しませんか。

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<新刊情報>

この記事の著者・花輪陽子さんがインタビュー・監修した新刊『日本への警告』(著:ジム・ロジャーズ/刊:講談社+α新書)が7月20日に発売されました。ぜひお手にとってご覧ください。